仕事でパソコンを使う用途としては、Microsoft Office の WordやExcel、PowerPointを使う人が多いと思います。
また OSに Windowsを使っているなら、Webブラウザの Internet Explorer や、メールソフトの Outlook か Outlook Express を使っていることが多いのではないでしょうか。
これらのソフトウェアは、ほとんどがオープンソースソフトウェアで代替することが可能です。
Officeソフトには、OpenOffice.orgがあるし、Webブラウザとしては Firefox、メールソフトとしては Thunderbird などが有名です。
Windowsでも使えるので、既に利用している人も多いと思います。
データベースソフトの Accessで、システム開発するなら別ですが、普段ビジネスに使う用途なら、OpenOffice.orgで十分だということがあります。
使えるアプリケーションソフトが、Microsoft社の製品に限定されなければ、OSを自由に選択することができるようになります。
最近では、官公庁や学校、企業などでも、Linux(リナックス)というオープンソースのOSを導入するケースが増えています。
Linuxは、無償で提供されているディストリビューションがあるし、有償でも Windows の数分の一のコストで導入することができます。
ディストリビューションとは、複数のソフトウェアをまとめて配布するパッケージのことです。
Linuxにはいろんな種類のディストリビューションがあり、目的によって選択できるようになっています。ユーザー側の選択肢の多さも、Windowsとの多きな違いです。
Linuxは、導入するパソコンの台数が多くなるほど、コスト削減の効果が大きくなります。
もしあなたの会社の方針で、コスト削減のため、OSにLinuxを使うことになったら、Microsoft Office しか使えない人は困ってしまいます。
でも Windowsで OpenOffice.org を使い慣れている人は、Linux になっても、ほとんど抵抗感がありません。Linux でも OpenOffice.org がそのまま利用できるからです。
Linux で人気のある Ubuntu(ウブントゥ) という無償のディストリビューションでは、 OpenOffice.org や Firefox が、インストール直後から、すぐに使えるようになっているほどです。
しかも Linux は Windows より軽量なOSなので、少し前のパソコンでも軽快に動きます。
そのため、職場で使っていなかったパソコンを、再活用できる可能性も出てきます。
また OpenOffice.org は、Microsoft Officeと高い互換性があるため、これまでに作成したファイルを、ほぼそのまま使うことができます。
Microsoft Officeは、バージョンが古くなると、セキュリティーに不安な部分があるし、新しい機能を使うには、ソフトを有料でアップグレードしなければなりません。
でも OpenOffice.org なら、最新バージョンに無償でアップグレードすることができます。
以上のように、OpenOffice.org のようなオープンソースソフトウェアを使い慣れておくことで、OSの乗り換えにも対応できるし、コスト削減にもつながります。
もちろん OpenOffice.org 自体が、無償(無料)で利用できるメリットも大きいです。